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この間読んだ尾木ママの本の話

先日ふとしたきっかけで尾木ママこと尾木直樹さんの著書『いじめ問題をどう克服するか』を読みました。

 

その中でなるほどなー。って思ったことがいくつかあったので、備忘録的にここに残しておきます。

 

その本は最近のいじめ問題を取り上げて、1980年くらいからのいじめ問題に関する社会的な変化を見ながら、今後の解決策に対する尾木さんの主張を展開しています。

中でも僕が一番印象に残ってたのが、現代と昔の子どもが放課後に過ごすコミュニティの変化について書かれた部分です。

 

結論から言ってしまうと、現代の子どもたちは放課後も授業時間もずっと同じコミュニティの中で過ごしている割合が高く、昔は放課後になると各々が違うコミュニティに散らばっていたそうです。

 

なぜこのような変化が起きたのかというと、資本主義に基づいた学歴至上主義というか、2004年くらいのゆとり教育への反発による、テスト学力主義の復権にあるといいます。

これにより、学校が終わって放課後になっても、定期試験や来たる受験戦争に備えて塾に行ったり、与えられたたくさんの宿題に取り組まないといけないわけです。

なので、子どもたちは放課後もずっと”学校”という圧力を感じながら過ごしているということです。

 

確かに少し調べてみると、経済産業省の統計情報によると、少子化にもかかわらず、学習塾の受講生は年々伸びてきているそうです。

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http://blog.tweetell.co.jp/2016/08/10/少子化の影響は?学習塾業界の今後について考え/ より引用

 

学童保育的機能も果たす学習塾

これは著作には書いていないのですが、最近の学習塾の果たす機能として、単なるテストや受験のための学習サポートだけでなく、学童保育的な機能もあるのではないかと思います。

 

女性の社会進出で共働き世代が増えていますし、核家族化で祖父母に子どもを見てもらう環境でも無くなってきています。

 

かつては公園に行けば上級生が下級生の面倒をみるというサイクルがあったかと思いますが、先述した通り、上級生、特に小学6年生は受験勉強真っ只中ですから、そんな光景は今はもうないんじゃないかなあと思います。

 

じゃあ誰が放課後に誰が子どもの面倒を見てくれるのかというと、放課後にもきちんと子どもの面倒を見てくれて、お勉強も教えてくれる学習塾がそこに入ってきてるのかなと思います。親御さんとしては、すごく都合のいい場所ですよね。

 

そのような時代背景もあり、現代はコミュニティの多様性に乏しく、ずっと同じコミュニティの中で過ごしていることが多いので、いじめにあった時の逃げ道がなく、自己肯定感を充足させる場所が無くなった結果、いじめの質が変化してきたそうです。

ただ、僕自身は塾に行くことは悪いことではないと思いますし、勉強が好きな子もいるので、”放課後もずっと勉強=悪”という認識は間違っている思います。

 

ここで問題になっているのは、子ども(当事者)の意思に関係なく、受験戦争や政治政策といった外的な要因で子ども育つ環境に多様性がなくなり、窮屈になっているということです。

 

うーん、なんかもっと学歴に頼らない人生のロールモデルができればなあとこの本を読んで改めて思いました。そのためにゆとり世代である僕たちが見本となるべきですね。

頑張るぞー。